【完】素直になれよ。
「お前...そんなに可愛かったっけ」
「......へ?」
指を離してそんなことを言い出す織川に、思わず目を開いて変な声を出してしまった。
...かわいい。
って...嘘、私...?!
理解したとたんにキューっと胸が締め付けられて、息継を忘れそうになる。
ふと前を向き直った織川の横顔を見据える。
......耳、赤い。
なんなのもう...。
私...どんどん欲張りになってく。
こんな織川の反応見たら、どんどん...どんどん...。
いつからこんなに...好きだったの?