【完】素直になれよ。







『俺、実は小5までおもらししてましたーー!!!』



私たちの長い沈黙を破ったのはこれだった。



「「え?」」


私たちは顔を見合わせて、窓へと向かった。



「...なんだアレ。」


呆れたように窓の外を見る織川。


「...?」


私も窓を開けて身を乗り出す。



...なるほどねぇ。


私は苦笑いをしながらコクコクと頷いた。



さっきの叫び声は校庭の仮設舞台で行っている"暴露大会"が原因だったみたい。



あんなの去年あったあっけ?



たこ焼き屋やクレープ屋、縁日がある中で完全に浮いているゾーン。


だけど見た目が派手なせいか中々人も集まって...




「あ!!」





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