【完】素直になれよ。






そこまで言うと、校舎の窓から私を眺める人まで出てきた。




ちゃんと、届いて。




私はスゥッと息を大きく吸った。




「私は男の人が好きなわけじゃないし、今まで一度も付き合ったことなんてない...!


見た目であーだこーだ言う人もいるけど、派手な顔は生まれつきだし、メイクだって薄い方だし、皆と一緒なんです...!!!」





...言った。



息を整えている間に、周りはシーンと静まり返る。





あと、もうひとつ。





「......それと...私は、織川結斗がやばいくらい好きです。」





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