【完】素直になれよ。
う......。
なんで分かったのよ......。
扉を開けたままドス黒いオーラを放つのはもちろん織川。
「あぁもう!」
ガラッ―――――
仮面の人は慌てて扉を閉めると、再び暗闇に包まれた。
「なんなんですか本当に...」
「ごめんなさい...」
「もういいですから、とにかく今の客が出てったらここから一緒に出て行って下さいね。」
「...はい。」
私は小さくなって邪魔にならないように隅っこに座った。
どうしよ...。
ここから出たら織川に迫られる。絶対。