【完】素直になれよ。
まぁでも、このあと私が放つ言葉で不機嫌になるのは間違いない。
「あのさ...ごめん、今日私...追試。」
『はぁ?!』
「本当に...ごめんなさい。」
誰もいないリビングで私は小さな声で呟いた。
『土曜だろ?今日。なんで追試...』
「追試...ってゆうか、再追試?ははっ」
『ははっじゃねーだろ。マジでバカだなお前。ありえねー...』
そりゃあ学年トップのあんたにとったらバカかもしれないけど...。
「そんなに言うことないじゃん。」
『ったく...何時に終わんだよ。』
「......9時から2教科だから...お昼くらいじゃない?」
『わかった。じゃあそのあとでいーだろ?俺学校まで行く...』
「待って!それなら家まで帰ってきてちゃんと着替えさせて!」
織川の言葉を遮って早口でそう言った。