【完】素直になれよ。
「…っあのさー!」
この状況に耐えきれなくなったのか
久留米は大声を張り上げた。
「なんであんた、私の前でそんな性格なの ?」
「お前に俺の素性バレたところで、誰にも 広まんねーだろ?」
「……。」
悔しそうな表情を浮かべる久留米。
俺だって王子様ばっかやってたら疲れんだよ。
そう伝えると
「なら皆の前で演じなければいんじゃない ?」
眉間にしわを寄せて久留米は言った。
「あっちの方が先生受けも生徒受けもいん だよ。」
「なにそれ、くだらない。」
くだらない?
「どうゆう意味だよ。」
「……素顔隠してまで名声求めてんのがく だらないって言ってんの。」