Love Letter



「馬鹿だ(笑)」

「うっせ。」


くだらないこんな会話が一番好きだ。ああ、自分平和だなあといつも感じる。
こんなくだらないことで笑っていられる時間が続けばといつも思う。
現実は、うまくいかない。
必ず、杏奈の前に壁ができる。高くて分厚い壁が・・・。


それは、いつも恋愛のこと、未来のことだったりする。
杏奈の未来はどうなっているのか・・・。
深く深く考えるほど、苦しく悲しくなってくる。杏奈は結局あの日から一歩も前に進めてないんだから。





ぼーっと考え込んでると、友美が覗き込むようにして「どうした?」と聞いてきた。


「ううん。ちょっとぼーっとしてた。」

「杏奈いつもぼーっとしてるよね。」

「そうかな?」

「そうだよ!」

そんなに杏奈はぼーっとしてるかな・・・?


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