Love Letter



「彼氏、ほしーな。」
ぽつり、とつぶやいた。




「杏奈、彼氏いたじゃん。別れたの?」




「別れたよー飽きたしつまんないしぶすだし。」



「うわっきっつー (笑)」




夏休みが終わる一週間前中学の頃に塾で友達だった瑞希に男の子を紹介された。
正確にゆえば瑞希がその男の子に一緒に撮ったぷりを見して相手は気に入ったらしく瑞希を通してアドレス交換した。




そのあとはゆうまでもない。
付き合うまでは簡単だった。ただ思わせぶりな態度でメールして告らせて付き合う。単純で簡単。




その男の子と一度映画をみたが、ほんとにつまらなかった。





だからすぐわかれた。
また探せばいい。男の子なんてそこらへんにゴロゴロいる。



裏切る前に裏切ってしまえばいい。本気の恋なんかできっこないし興味ない。本気になって傷つくくらいなら遊びのが楽しいじゃん?傷つかないし。










本気なんて――――…






馬鹿らしい。
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