友よ
その日、亜美は昭人の家に泊まった。

両親が驚いたのは言うまでもない。

「その子は?」

「ちょっとね」

「初めまして。久保 亜美です。」

会話になっていない。一方通行する言葉。

唖然とする家族の横を通り過ぎた。

6年ぶりに自分の部屋に入る。

家族以外の人間が入るのは、多分亜美が初めてだ。

「お邪魔しまーす」
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