友よ
次の日、二人で部屋を探しに出かけた。

なかなか亜美の希望に合った部屋はなかった。

一日探し回ったが結局見つからなかった。

「まいったなぁ…。もぅあっくんの家に住んじゃおっかなぁ」

「…まあ、俺は別に構わないけど」

珍しく軽い事を言う昭人。

「興味のない女の子と一緒に住めるのぉ?」

からかうように、昭人をつつく。

「興味がない分、気が楽だろ」

何言ってるんだ…昭人は自分に問い掛けをする。

「それじゃ、お世話になっちゃおうかな」
< 42 / 45 >

この作品をシェア

pagetop