あの一瞬…
夜中、京の番号から電話がかかってきた。
こんな夜中に京から電話なんて珍しい…なんて思いながら電話に出た。
「もしもし、京?」
「もしもしっ!!真依ちゃん!?」
電話に出ると、すごく慌てたかんじの京のお母さんだった。
「はい。そうですけど…、どうかしました?」
「…ッ…京がっ…京がぁっ…!」
えっ!?
京に何かあったの!?
「お義母さんっ!落ち着いてください!京に…、京に何かあったんですか!?」
「……もしもし、京さんの恋人の方ですね?落ち着いて聞いてください。」
急に冷静な声の男の人に声が変わった。
「はい。京がどうしたんですか?」
「…京さんがおなくなりになられました。」