自分勝手な思いやり

ありがとう


ミカSide


「あ、ありがと~!ごめんね?助かるー。」

「いいのいいのー、このくらい。また後でね?」

休み時間、急いで走って来た沙織は、私にMDを渡すとにっこり笑って帰って行った。
教室が遠いにも関わらず、何かあると沙織は必ず向こうから来てくれる。

…例え、今回みたいに私が頼んだことでも。

-MDに入れて欲しいんだけど…

-いいよ!明日持ってくね。
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