自分勝手な思いやり

ごめん


サオリSide

「美香ー、美香!」


呼んでも
呼んでも

気付かない。

美香はどうやら友達に囲まれていじられているらしく、こっちの声が聞こえないんだと思う。

いつもそう…
私にはない、美香の明るさや可愛いさ。

何もしなくても周りには友達が集まり、笑顔が溢れる。

「美香っ!」
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