【完】麗しの姫君


「ふぅ」


久しぶりの教室。


なんか、入るの緊張するなぁ。


カチャ


「!姫!」


「恵斗、おはよう」


「おはよう、てか、体調どう?もういいの?さみしかったよぅ」


「へへ、もう平気。ありがとう」


「…やっぱ姫は可愛いわー」


ぎゅーっと抱きついてくる、恵斗。


嬉しいんだけど、でも


「ぅぐ、ぐるじ…」


「姫ー、ひーめー」


「コラ、恵斗、姫が潰れる」


「どぅわぁ!本当だ!姫!ごめん!」


「げほ、えほ、…平気、大丈夫」


「こら、無理はしない、本当に平気なの?」


「…瀬菜、ありがとう…」


「心配かけて、この子はー、よしよし」


「ふふー、瀬菜ー」


「わー、病み上がりの姫可愛いー」


「そのとおりね、恵斗」


「おい」


「「………」」


「「「あはは!」」」


やっぱり、こうでないと。


1日に1度は3人揃わないと、ね。

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