俺のハッピーエンド人生


最近の俺はアイドルに
はまっていた。
応援するほうじゃない。
間逆のけなすほうだ

たいして可愛くないくせに…
いつも通りにどっかの
アイドルをけなしていく。

『たわたん、うけP!腹筋いてぇw』

「ははっ…大げさだな…」

ちょと嬉しい。
だからやめられねぇんだよな!


ちなみに『たわたん』
とは『田和』の名前から
とったあだな


缶ジュースに手を
伸ばしたが中身は空だった。

「…チェッ空かよ」

しかたなく1階まで
取りに行く。




ガサガサと冷蔵庫を漁って
ジュースを引っ張り出す。


帰ろうとしたそのとき

『車一台が電柱に激突。
5歳だった幼女が
亡くなりました。
両親は無事でした。』

それはリビングのTVから
流れているニュースからの
言葉だった。



「ははっ、
ハッピーエンドじゃん」

さ、部屋にもどろう。
…として前をみたら
こぶしがあって、
気づいたときにはもう遅くて


ゴツッ


と太い低い音が
リビングに響き渡る。

「っ!?いってぇ」

ヤベ、言葉にできねぇ…うぅ




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