thermos flask
「笹井も、命中率が上がってきたよね。」
私の横で練習している千鶴を見ながら言った。部長の声が聞こえたのか、千鶴が私たちの方を慌てて見た。
「もっと、もっと上がるように頑張ります!!」
千鶴は勢いよく頭を下げた。
「その調子、その調子!!さ~て、今日の練習はここまでにしようか!!松山たち片づけ始めていいよ。」
大きく背伸びをしながら部長はみんなに聞こえる声で片づけ始めてくださいと指示を出した。
千鶴より先に片付けが終わった私は、場内を掃除するためにモップを取りに行こうとした。