ドメスティック・エマージェンシー
もちろん条件付きだ。

殺しには加担しないが、ゼロの探している[双子]を探すことにした。
ゼロもそれなら良いと承諾してくれた。

「子守り、って言い方ないでしょ。同い年なんだから」

真実かどうかは分からないが、一応教えてくれたプロフィールを信じた素振りを見せる。
しかしこれが本当なら、同じ年の男に面倒を見て貰うとは何とも不思議な気分だ。
この男は部屋を提供出来るほど財産があるというのだろうか。

「あ、心配せんでも俺と同じ部屋ちゃうで」

「当然でしょ」

からかうように口から白い歯を見せる。
最も、暗くて白というよりは灰色だが、私はその言葉をすかさずバッサリ切った。

ゼロは今も仮面を付けている。
私とこれから共にするのにこの男は、永遠に仮面をしていくつもりなのだろうか。






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