フシダラナヒト【TABOO】
彼氏が構ってくれない。
男友達と遊びに行っていいか尋ねても合コンに行っていいか尋ねても答えはいつも「ご自由に」。
いい加減ムカついたから本当に合コンに参加した。大学のサークル繋がりの合コンで、場所は彼氏がバイトしているダイニングバー。
壁際の席からはカウンターがよく見える。彼氏も私に気付いてるはずなのにずっと知らん顔。もういい、目の前で新しい男捕まえてさっさと別れてやる。
「何か頼む?」
「あ、いえ」
話しかけてきたのは右隣の席の優しそうな人。
「さっきからカウンター見てたから」
「そんなこと……」
「そ?」
この人よく見てる。
さっきから気配りもちゃんとしてるし、こういう人って好みかも。爽やかで草食系っぽい雰囲気も素敵。
彼に笑顔を見せながらぬるいビールに口をつけた。本当はもう熱燗でも飲みたいところだけどやっぱり今日はやめておこう。
男友達と遊びに行っていいか尋ねても合コンに行っていいか尋ねても答えはいつも「ご自由に」。
いい加減ムカついたから本当に合コンに参加した。大学のサークル繋がりの合コンで、場所は彼氏がバイトしているダイニングバー。
壁際の席からはカウンターがよく見える。彼氏も私に気付いてるはずなのにずっと知らん顔。もういい、目の前で新しい男捕まえてさっさと別れてやる。
「何か頼む?」
「あ、いえ」
話しかけてきたのは右隣の席の優しそうな人。
「さっきからカウンター見てたから」
「そんなこと……」
「そ?」
この人よく見てる。
さっきから気配りもちゃんとしてるし、こういう人って好みかも。爽やかで草食系っぽい雰囲気も素敵。
彼に笑顔を見せながらぬるいビールに口をつけた。本当はもう熱燗でも飲みたいところだけどやっぱり今日はやめておこう。