フシダラナヒト【TABOO】
「説明難しいんで、百聞は一見に如かずってことで。小川さんに観てほしいんですよ。だから、是非!」
職場の人のプライベートに踏み込む趣味はない。上司や先輩でもないし断っても支障はない。だけどせっかくの後輩の晴れ舞台、一回くらいいいかなとも思う。
それに黒木もこんなに必死だし。
って、これがやり手の営業スキルなのかと笑ってしまった。
「是非!」
「いいよ、そんなに言うなら。でも面白くなかったら帰るからね」
愛想のいい黒木のことだ。どうせ他の人も誘ってるだろうし、職場メンバーで集まって最後まで聞くだろうけど。
「ありがとうございます! 良かった。小川さんが来てくれなかったら意味ないし、安心しました」
「どういう意味? 他の人は?」
職場の人のプライベートに踏み込む趣味はない。上司や先輩でもないし断っても支障はない。だけどせっかくの後輩の晴れ舞台、一回くらいいいかなとも思う。
それに黒木もこんなに必死だし。
って、これがやり手の営業スキルなのかと笑ってしまった。
「是非!」
「いいよ、そんなに言うなら。でも面白くなかったら帰るからね」
愛想のいい黒木のことだ。どうせ他の人も誘ってるだろうし、職場メンバーで集まって最後まで聞くだろうけど。
「ありがとうございます! 良かった。小川さんが来てくれなかったら意味ないし、安心しました」
「どういう意味? 他の人は?」