フシダラナヒト【TABOO】
彼氏の誕生日の料理を作るための買い物で、荷物持ちに呼び出したのは昔からの友達の勇二。
「久しぶりのメールで、すぐ来いって言うから何かと思ったら。荷物持ちで呼ぶなよな」
文句を言いながらも、勇二の両手には食料品がパンパンに詰められた買い物袋がある。
「だって重いんだもん。それに困った時はいつでも呼べって言ったじゃん」
勇二が後ろを歩くので、私は振り返って笑いかけた。
「持てないほど買うなよ。つーか、それ何年前の話だよ、中学とか高校のときだろ」
「だってー。有効期限なんて言ってなかったし」
昔からいつだって勇二は私の味方だった。中学のクラス替えで友達ができなくてひとりでいた時も、勇二が唯一の話し相手になってくれた。
「久しぶりのメールで、すぐ来いって言うから何かと思ったら。荷物持ちで呼ぶなよな」
文句を言いながらも、勇二の両手には食料品がパンパンに詰められた買い物袋がある。
「だって重いんだもん。それに困った時はいつでも呼べって言ったじゃん」
勇二が後ろを歩くので、私は振り返って笑いかけた。
「持てないほど買うなよ。つーか、それ何年前の話だよ、中学とか高校のときだろ」
「だってー。有効期限なんて言ってなかったし」
昔からいつだって勇二は私の味方だった。中学のクラス替えで友達ができなくてひとりでいた時も、勇二が唯一の話し相手になってくれた。