King of Dragon -龍王-
―――
「おはようございます」
次の日、夜明けと共にのそりと起き上がったウィルに、ユリアがすかさず挨拶をする。
「……早いね」
「は、はい」
「眠れなかった?」
「……」
「……聞くまでもないか」
他人の家で緊張したのか、クマが出来ているユリアの顔から眼を逸らし、ウィルは大きく伸びをした。
「……さて、と」
そのまま居間に歩いていき、ウィルは立てかけられた剣に手を伸ばす。
とても大きな両手剣だ。
「それ、は?」
「俺の武器。これでも元華族だから、ある程度は嗜んでる」
ウィルが剣を振るうと、それはブン、と大げさな音を立てた。
「おはようございます」
次の日、夜明けと共にのそりと起き上がったウィルに、ユリアがすかさず挨拶をする。
「……早いね」
「は、はい」
「眠れなかった?」
「……」
「……聞くまでもないか」
他人の家で緊張したのか、クマが出来ているユリアの顔から眼を逸らし、ウィルは大きく伸びをした。
「……さて、と」
そのまま居間に歩いていき、ウィルは立てかけられた剣に手を伸ばす。
とても大きな両手剣だ。
「それ、は?」
「俺の武器。これでも元華族だから、ある程度は嗜んでる」
ウィルが剣を振るうと、それはブン、と大げさな音を立てた。