King of Dragon -龍王-
「す、凄い」
ウィルが自在に操っているその剣。
しかし、それは何キロもあるものだろう。
ユリアの感嘆の声に首を傾げながら、ウィルはそれを背中にくくりつけた。
「……いざという時取り出しにくいか。次の街で普通の剣買おう」
剣に手をかけてみたりしながら少し考えた時、ポツリと呟く。
それから1人納得したように頷いて、ユリアに向き合った。
「行こう」
「は、はい!」
のろのろと家を出るウィルに続き、ユリアも部屋を出ていくのであった。