King of Dragon -龍王-
――
暫くして、ウィルが戻ってきた。
「……」
ウィルは何も言わず自分とユリアの荷物を持ち上げ、歩き出す。
ユリアは慌てて立ち上がりその後を追った。
「あ、あの……あれ?」
首を傾げるユリアに、ウィルは視線だけ向けて先を促す。
ユリアは、ウィルの手を指さして言った。
「手、怪我してます」
「は? ……ああ」
よく見ると、ウィルの手の甲に赤い血。
ウィルはやっと気が付いた、とでも言いそうな反応をした。
暫くして、ウィルが戻ってきた。
「……」
ウィルは何も言わず自分とユリアの荷物を持ち上げ、歩き出す。
ユリアは慌てて立ち上がりその後を追った。
「あ、あの……あれ?」
首を傾げるユリアに、ウィルは視線だけ向けて先を促す。
ユリアは、ウィルの手を指さして言った。
「手、怪我してます」
「は? ……ああ」
よく見ると、ウィルの手の甲に赤い血。
ウィルはやっと気が付いた、とでも言いそうな反応をした。