lovex02

「野瀬さんが･･･　　　　私のお兄さん？？　　　」

しばらく沈黙が続いた。


「そんなわけないじゃん。だって同学年なんだよ。」

「俺ならどんな嘘を言っても構わない。柚は俺の本当の妹だよ。」



「もういい！帰る！」









ダッダッダッ･･････　　　　　　　　　　　　　ドンッ･･･。

「ごめんなさいっ。」

「そんなに焦ってどうしたの？柚。」

顔を上げると･･･匠だった。


「あのねっ･･････。」

口を塞がれた。

「言わなくても分かってる。言われたんだろ。野瀬に。」

「･･･。うん」


このとき、柚は悠にお兄ちゃんだという事を知らされていたことを教えなかった。

なぜか･･･それは、悠に一目惚れをしたからだった。