蝉の音
蝉とり
夏休みが始まった。

僕は友達と近くの公園に蝉とりに出掛けた。

眩しい太陽の下。

無我夢中で蝉をおいかけた。

僕は虫とりあみを振り回し蝉を捕まえようとした。

『あっ』

逃げられてしまった。

友達が僕を見て笑いながら言った。

『そんな振り回したってダメだよ。僕のやり方を見ていて。』

友達は低い木にとまってる蝉を指差した。

『あの蝉にしよう。いいかい、静かに近づくんだよ。』

僕は黙って友達を見つめた。
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