私はしがない執事です
第三章
両親の帰宅
「ハローエブリワン!!」
――新城さんの言う通り、旦那様達は予定日三日前に帰宅して来た。
日焼けした黒こげサングラス…コレが雅パパか。
「やだアナタ…ユーモアあるわね」
この馬…じゃなくてこちらの阿呆が奥様か。
なんて言うか初対面でも濃い。キャラが濃い。
濃すぎて引く。
「あら。あなたが雅の言ってた新しいメイドさんね?」
私が彼らのテンションに付いていけず、突っ立っていると奥様が話しかけて来た。
「はい。深海瑠璃と申します」
しかし雇ってもらっている身。頭は上げられない。