私はしがない執事です
「えー…瑠璃ちゃん」
いきなり旦那様はちゃん付けかよ。引く。
「……して新城はいずこへ?」
新城さんは名字呼びなのかよ。
というより口調を統一して下さい。きっと雅ちゃんの古風な日本語もこの人の影響なんだろう。
「確か…雅ちゃんとお庭の方へ」
「…………あの馬の骨っ…」
ねぇ、新城さん。
貴方本当に旦那様から信用されてますか?
猛突進で旦那様、庭へ向かいましたよ。目の色変えて。
「あの人も心配しすぎだわ……
ま、そこも好・き…」
旦那様に取り残された奥様の呟きに私はドン・引き。