私はしがない執事です
「ここは風呂だ」
現在一階。
トイレが5つ並んだ更にその奥。
扉を開けると左右に別れたお風呂が二つ。
私の部屋は二階にあり、お嬢様の個室部屋を挟み、新城さんの部屋。そして向かいの右から衣装部屋とストレッチルームがあった。
衣装部屋にはクローゼットの山、山、山。
反対にストレッチルームには大きな鏡にマット、テレビのみ。殺風景な部屋だ。
「こっちがお父様とお母様用。こっちが私専用風呂だ」
お嬢様専用ですか…
「当然だが、新城もこちらを使っておる。お主もこちらを使え。して一緒に入ろうな?」
ニコッと私に微笑んでくれる姿はとても19には見えなくて…まだまだ幼い子供のようだ。
「了解ですよ、雅ちゃん」
私がそう言うと敬語は要らぬと言っておろう…とゴニョゴニョしながらダメ出しされた。