私はしがない執事です
そうして書斎やらリビングやら寝室(良いのか?)やらキッチンやらを一通り案内してもらった所で。
「お嬢様、瑠璃さん。午後のお茶はいかがですか?」
新城さんが日本茶を持って現れたので、ひとまず休憩。残りは庭のみとなった。
「ほ……やはり新城の茶は美味いな。」
お嬢様はとても幸せそうで私も癒されてしまった。
「それはそれは。
今日は愛情を込めてお作りしましたからね。…瑠璃さんに」
「ケダモノ!!」
あ、また始まった。
「瑠璃殿は私のものだ!!
手を出すな!!」
お嬢様に懐かれてしまった。
一体私の何処を気に入ってくれたのだろうか?