私はしがない執事です
「新城…お前は人を起こしにも来ず……そんなことばっかり…」
「お嬢様が大人しいとはかどりますからね、仕事が」
「ほほぅ……よくも主に言えるな?
雇ってるのは誰だ?ん?」
「あれ?
私が左遷されそうになった時、泣きついたのは誰でしたっけ?」
やはりこの二人怪しいのでは……?
「ぬぬぬ……だってお主が居なければ……」
居なければ…?
「居なければ、お主を見返せなくなるではないか」
見返す?
ダメだ。二人の関係がイマイチ掴めない。