私はしがない執事です
「…よく見て下さい。まさか本当にダンゴムシなわけないじゃないですか」
あ、なーんだ。そうだよね。
「黒豆ですよ。黒豆」
あぁ、黒豆か。
てか、チーズに合うのか?
「お嬢様は大変味覚が優れていまして、人があまり合わないと思う組み合わせの料理が好きなのです」
でも確か昨日の夕飯はハンバーグを食べていたような…
「お嬢様のハンバーグだけ、しいたけ、チョコレート、マグロを混ぜてます」
う……うぉう…
「ですから夕飯はいつも2種類作るんです」
昨日は新城さんに家事の全てを任せてしまったからなぁ…というより屋敷案内の後にお手伝いを申し出たら終わってたし。
気づかなかった。