私はしがない執事です
「むむ…コレが入園チケットか?こんな四角い紙切れがそんなに偉いのか?」
うわぁ…本物の箱入り娘さんなんだなぁ…
ここまでとは…徹底していらっしゃる。
「まぁ、遊園地もこんな紙切れを使ったし…世の中共通ということだな」
え。ちょっと待てよ。
「雅ちゃん、遊園地は行ったことあるの?」
すると彼女は心外だという顔つきで私に言った。
「当たり前だ。遊園地ぐらい行く」
…なぁんだ。そうだったのか。
「昨年の誕生日に新城が連れてってくれたのだ。それが親にばれ、靴まで隠されてしまったのだがな」
なんだ、優しい所もあるじゃないか。
…まぁ、セクハラばかりやってるワケもいかないよね、いくら彼でも。