私はしがない執事です
サイは動物園の中のちょうど真ん中地点より左奥に居た。
「うぉぉ…角じゃ!角がしかも一本だけあるぞ!」
どうやら雅ちゃんはサイの角が大変お気に入りのようです。
「角は良いよな…あの、突くぞって感じがたまらん」
どこでたまらないのか点でわからないけれど、雅ちゃんの笑顔で充分だと思いましたまる。
「うむ…あと椿から聞いたのだが、サイは角でプチトマトを器用に摘むのじゃろ?」
いや、しませんけど?
もしかしてそれで角角言ってるのか、この娘。
「到底そうには見えんが…プチトマト好きに悪い奴は居ないからな」
何その基準。