私はしがない執事です
「ではお嬢様、次はプチトマト洗いの名人アライグマを見に行きましょうか」
あれまぁ。器用に便乗してるよこの執事様。
「うむ!名前から、プチトマトを洗うためだけに生きておる奴じゃな」
違います。
「ここから近いですよ」
ニコッと優雅に微笑む執事に無邪気な笑みを返すお嬢様。
いや、良いんだけど。
良いんだけどね?
さっきから周りの視線がビシビシ来てるんですよ。
時にはあの人綺麗…モデルさんかな?とか。
カッコイイ…イケメンすぎてヤバいとか。なんか色々聞こえてくるんです。
ここまでは良い。
これぐらいなら私も気にしないし、相手にしない。
だけどね?