私はしがない執事です
「ほーう…瑠璃さんはこういう顔立ちが好みなのですか?」
絡み方がまずウザイ。
「残念でしたね、私という者を彼氏にもってしまったので椿様とは付き合うことが出来ませんね」
どうしよう…
どこから突っ込んだら良いんだろう…
「……新城さん、貴方本気ですか?」
どう言えば良いのか分からない私にまさかの椿君が先程とは打って変わった態度で新城さんを睨んでいた。
「本気も何も私は常に本気ですよ」
一方新城さんはいつもと変わらない態度。
「……貴方は相変わらずですね。もういいですけど。
雅、部屋行こうか」
「うむ。今日こそは勝たせてもらうからの!」
紳士的に雅ちゃんの手を引く椿君は私にニコリと微笑んで
「深海さん、後でお茶宜しくお願いします」
わざわざ私に頼んでそそくさと歩いて行ってしまった。