私はしがない執事です


普通男の人が買いに行く!?
そんなの有りか!?


強面体育男性教員相手を一発で黙らせる程の威力を発揮するんだぞ!?
サボリテクの王者なのに!?


女性の私でも買うのが憚られるのに!?
まして男性がなんて……本当有り得ない。



この執事は一体何考えてるんだろう…




「女性用品を買いに行くだなんてなんか……ムラムラします」




前言撤回。


ごめん、別に知りたくなかった。




「あ、瑠璃さん」




そうだと言うように新城さんが私を見る。
どうせろくな事じゃないんだろうな…




「羽、ついてる方が良いですか?」




本当、ろくでもない事だった。


この人、真顔で聞いてきたよ。ある意味凄いよ。感心したよ。


私は突っ込む気も失せてはい、とただ頷いておいた。
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