私はしがない執事です


「お?
また新城は出かけたのか?」




雅ちゃんが新城さんとは入れ違いでリビングへやって来た。




「野菜の種を買いに行くそうです」




すると椿君も後に続いてやって来た。




「冷めないうちに、食事しましょう」




つくづく椿君って新城さん嫌いだよなぁ…


そう考えながら、私はいつもの定位置に着く。
雅ちゃんは座る場所が決まっているので、必然的に椿君は私達と向かい合わせのいつも新城さんの居る席に座った。




「「「いただきます」」」




三人手を合わせ、各々食事をするのだが…




「ゴフッ……」




椿君が吹き出してむせた。
しかも尋常じゃないくらい。
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