密室
Secret love
「あ、ここ寄っていこうぜ」
そう言って左にハンドルをきった彼。
今日はデートの約束をしていたのに、お互いにどこへ行くか全く考えていなかった。
だからとりあえずドライブでもしようということになって。
今目の前に見えているのは彼と私が三年前まで通っていた高校。
少し高台にある校舎をめざし、遅刻坂と呼ばれている急な坂道を車で上がっていった。
「車だと早いね」
「だよな」
あの頃はこの坂を登りきった後は毎回息切れしていたんだ。
そう言って左にハンドルをきった彼。
今日はデートの約束をしていたのに、お互いにどこへ行くか全く考えていなかった。
だからとりあえずドライブでもしようということになって。
今目の前に見えているのは彼と私が三年前まで通っていた高校。
少し高台にある校舎をめざし、遅刻坂と呼ばれている急な坂道を車で上がっていった。
「車だと早いね」
「だよな」
あの頃はこの坂を登りきった後は毎回息切れしていたんだ。
< 1 / 4 >