甘い囁き、熱いキス
二人だけ…
美容師をしている私は、もっぱら平日がお休み。平日が仕事の彼と会えるのは、私が休みの夜だけだった。
今日もその時間まで、大好きな本に囲まれて過ごす。
レンガ造りの古い建物。懐かしい匂いのするこの図書館に通うようになって半年……。決まった時間に訪れ、お気に入りの場所に座ると、いつもの光景が目に入る。
受付で仕事をしている司書、森川さんの笑顔。子供大人関係なく、柔らかな表情で対応する彼に癒される自分がいた。
最近の私と言えば、閉館時間まで脇目もふらず本を読んでいるのだけれど、今日は穏やかな日差しと昨日までの仕事が忙しく身体が疲れていたのが重なり、うっかり眠り込んでしまった。
「美咲さん、起きて下さい。美咲さんっ」
名前を呼ばれながら身体を揺さぶられ、パッと目を開く。ぐっすりと眠っていたせいで、自分の置かれている状況がすぐに把握できない。
今日もその時間まで、大好きな本に囲まれて過ごす。
レンガ造りの古い建物。懐かしい匂いのするこの図書館に通うようになって半年……。決まった時間に訪れ、お気に入りの場所に座ると、いつもの光景が目に入る。
受付で仕事をしている司書、森川さんの笑顔。子供大人関係なく、柔らかな表情で対応する彼に癒される自分がいた。
最近の私と言えば、閉館時間まで脇目もふらず本を読んでいるのだけれど、今日は穏やかな日差しと昨日までの仕事が忙しく身体が疲れていたのが重なり、うっかり眠り込んでしまった。
「美咲さん、起きて下さい。美咲さんっ」
名前を呼ばれながら身体を揺さぶられ、パッと目を開く。ぐっすりと眠っていたせいで、自分の置かれている状況がすぐに把握できない。
< 1 / 3 >