Loveless
食事を終え、食器を洗い終えて戻ると父が何やら持ってきた。


「何それ?」


「見合い写真だ」


「お見合い~!?」


私は予想もしていなかったので素っ頓狂な声を上げた。


「会社で取引のある税理士さんなんだ。お前の写真を見せたら気に入ったみたいでもし良ければということで……」


「そんな勝手に……。その人いくつ?」


「働き盛りの35歳だ。ちょうどいいだろう?」
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