Loveless
「凌、凌、しっかりして」


目が覚めると聖良さんが上からオレを見下ろしていた。


「何?」


「ずっとうなされてたよ。大丈夫?」


言われて手の甲で額を拭うと汗をびっしょりかいていた。


「オレ……」


それは愛育園に入ってからもよく見た夢だった。


最近は見なかったのにー。
< 126 / 240 >

この作品をシェア

pagetop