Loveless
なんとなく分かったのは、オレは見た目で選ばれたということだった。


だから髪を伸ばしていても怒られなかったのだ。


それはホストの色恋営業と似ていた。


もしホストを辞めたとしても、それが自分の容姿を利用した仕事ならホストと変わらないんじゃないかと思った。


「凌くんがデートしてくれたらこの物件にする」


「いや、それはちょっと……」


こういうやり取りももううんざりだった。


オレの見た目がチャラチャラしてるのが悪いんだけど。
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