Loveless
お焼香を済ませ、園長の顔を見るととても穏やかな顔をしていた。


それは私と接していた頃と少しも変わらなかった。


「園長……」


自然に涙が溢れてきた。


母に捨てられた私を育ててくれた園長。


本当に感謝してもしきれない。


いつも穏やかで優しくて大好きだった。


大学に合格したと報告すると自分のことのように喜んでくれた。
< 237 / 240 >

この作品をシェア

pagetop