Loveless
園長は私にとって第二の母だった。


美味しいご飯に惜しみない愛情。


幼稚園のシューズを入れるバッグも園長が縫ってくれた。


厳しくもあったけど、それすらも愛情を感じた。


どうか安らかに眠って下さい……。


私は別れ花を園長の棺に入れた。


それは園長が好きだった真っ白な薔薇の花だった。


涙が止まらなかった。
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