Loveless
凌は胸元や腕まくりをして腕の消毒をした。


「いっでー、あいつら思いっきりやりやがって……」


「ご愁傷様」


「けど、アンタ何で助けてくれたんだ?他の奴らは見てみぬフリしてたのに」


「あ~、それはその十字架をしてたからだよ」


私は凌の十字架を指差した。


「コレ?」


それはシルバーのシンプルな十字架だった。
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