余命1年の姫
第6章
涙する仲間
私達は、今、車に揺られてる。
架鈴は、ぐったりしている。
指がピクリとも動かない。
「つきました!早く!」
今来たのは、一流病院。最先端技術が揃っている。
架鈴は、すぐに集中治療室に入って行った。
誰一人と入らしてくれない。
面会謝絶だ。
ずっと、みんな声を殺して泣いている。
未来は、架鈴と取った写真を見て、静かに涙を流していた。
翔太は、拳を強く握り、爪が食い込んで、血が出ていた。