余命1年の姫










いつの間にか、佑さんと安士さんが、出ていて、あたしたちだけになっていた。





「架鈴…起きて?」





あたしはできるだけ優しく語りかけた。





返事のない話。





「修平ったらね?階段でこけて頭たんこぶあるんだよ?」





それからもたくさん話しかけた。





面会時間ギリギリまで、しゃべっていた。





「またくるねー」





「バイバーイ」





それぞれの言葉を言い病室を出た。










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