余命1年の姫










「おい!目を閉じるなって!」





あたしは、もう限界だ。





眉が下がってくる。





「架鈴!」





「架鈴!?」





「と、さま、かあ、さま。会え、てよかった。」





「あり、がと…ね?み、んな…。」





あたしは最後の力を振り絞って言った





「さようなら……」





あたしは目を閉じた。





ピーーーーー





機械音が響く。










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