余命1年の姫
「はい。未来ちゃん。」
未来ちゃんは明るい人だなと思った。
あたしとは釣り合わないくらいの。
あたしは、生きる勇気もない。
SHRが終わって、少しの間暇だから、読書でもしようと思いフランス語の推理小説を鞄から出した。
「架鈴!そんな難しそうな本読むの!?凄い!」
隣から未来ちゃんが顔を出して言ってきた。
あたしは、相澤財閥の社長令嬢だから頭は、いい方。
語学力は、いい方です。
語学は好きだから、昔沢山勉強した。