恋メール

「だってー・・『みゆは可愛いなー』とかさ・・遊んでんじゃん。」


愛悠は、購買のパンをかじりながら言う。


「美紅。やめとけ。今すぐメアド削除しろ。」


翔も冷めた目で、私に注意をした。



誰もいいことを言ってくれなくて、私はため息をついた。



『会いたい。』


いつのまにかそんな本文を蓮くんに送信してた私だった






___家に帰り、愛猫の「ぷーこ」と遊んでいると携帯が陽気な音をたてた。



「あ、蓮くんだー♪」



『俺も会いたい。みゆ愛知だろ?大分と結構離れてんもんな。。
 みゆ元気なさそーだから、俺の顔見せてあげる。』



画像が添付されてあることに気がついた私は、さっそく開いてみた。




                美男



まさしく、そんな言葉が似合うだろう。


茶色に染めた猫っ毛のある髪の毛に
ハッキリした目鼻立ち。



ドクン。ドクン。と激しく鳴る。


なにこの気持ち。。
< 9 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop